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青と夏→ライラック

記録
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毎日暑い。

そしてこっちもアツい。

この記事から約10日。

ミセスの曲は、音を聴きながら

大森さんの書いた歌詞を読むのが好き。

1曲の中で伝えたいことが、

ぐるっとひとまとめではなくて。

別の感情とサンドイッチになっていたり、

違う視点での問いかけや呼びかけが入っていたり、

文字で読めば読むほど見つけられる気がして・・・

 

そんな中で。

まだまだ聴き込みたい2曲なのだけれど、

  • 青と夏
  • ライラック

「ライラック」は「青と夏」のアンサーソング

というキーワードを頼りに!

どんなことを歌っているんだろう?と、

今回は特に歌詞を中心に、聴き比べてみようと思う~♪

※曲を聴いたり音楽番組出演時の演奏を見たりはしているけれど、発売時のインタビューなど楽曲解説については追い切れていないので。もし今回書いてある内容と違う答えが既に出ていたらすいません!「ちゃめがこんな風に聴いてるよ」っていうここだけのお話です~

青と夏→ライラック

まずは、2曲の映像を。

「青と夏」のMV
↓↓↓↓↓

「ライラック」のMV
↓↓↓↓↓

歌詞を見る前に・・・

次にそれぞれの歌詞・・・に行く前に!
まず印象的なのは、「青と夏」MVの冒頭。

少年・少女のセリフで、日々の生活が希望通りには行っていないことに対する思いが語られ、そこから楽曲がスタートする。そんな「青と夏」のアンサーソングが「ライラック」なら、当時の少年・少女が、少し大人になった世界線だったりするのかな?というのも想像しながら、読み進めてみようかなと。

青と夏(歌詞抜粋)

涼しい風吹く
青空の匂い
今日はダラッと過ごしてみようか

風鈴がチリン
ひわまりの黄色
私には関係ないと
思って居たんだ

この作りが、もう面白い!!
涼しい風(触覚)・晴れの匂い(嗅覚)・風鈴の音(聴覚)・花の色(視覚)
冒頭から自分の身体のあちこちで、超敏感に多くの+な情報を取り入れているのにも関わらず、いざそこに自身を置いてみると、
++-、++-!?
さわやかで明るい周囲の様子が2つ表現されて続くのが、その景色とは無関係で過ごす自身の、どこか投げやりで諦めたかのような言い回し1つ。
例えば穴埋め問題になっていたら、こうしたくなる人も多いのでは!?

涼しい風吹く
青空の匂い
今日はどこか遠くへ出かけてみようか

まぁ、ワードセンスは置いておいて。
情景が+なら自身の行動も+になる場合が多いんじゃないかなってことね。
(余談だけれど、ちゃめは「土日は晴れだ!みんな外出で街は混むだろうし家にいよう~」のタイプ。)
そんな、毎日充実幸せいっぱい♪な登場人物ではない雰囲気で始まるこの曲。
ただ、「夏が始まる合図」とともに心情が変化していく。

映画じゃない
主役は誰だ
映画じゃない
僕らの番だ

これ、この世界がもし「映画」の1作品だったら「主役」が特定の誰かになっちゃうけれど、そうじゃなくて「僕ら全員の番」「ひとりひとりが中心のストーリーがあるよ」みたいなことなのかなぁ?
さらにスイカの種(味覚)も登場し、ちょっとは自分にも関係ある世界なのかも・・・と感じかけたかと思いきや、その後も楽しみが終わってしまうこと・嘘や裏切り・辛さ寂しさが並べられていく。
それでも大事だから何度だって大森さんは言うよ!

主役は貴方だ
君らの番だ
僕らの青だ
僕らの夏だ

こんなに言われたら、「よっしゃ♪そうだよね!自分を大事にして愛して中心に置いて、おもいっきり青春楽しんじゃおうか!!」ってマインドになっていく・・・
実は、ちゃめはMVを最近になって初めて見たのだけれど、ラストはこの曲を全身で浴びるかのように、学生たちが「決まった振り付けやフォーメーション」でもなく「特定の子がセンター」でもなく、思い思いに全力で踊って、全員笑顔で過ごしてるのがいいね!

まず、「青と夏」を聴いたイメージはこんな感じだった。

ちなみに、後奏が終わった後に入るのもまたセリフ。
「これは、おれ(わたし)の物語だ」と、少年・少女の声がしっかり重なることで、「それぞれに、物語の主人公なんだ」ということが強調されている気がする!

ライラック(歌詞抜粋)

過ぎてゆくんだ今日も
この寿命の通りに
限りある数字が減るように
美しい数字が増えるように

「青と夏」で五感を研ぎ澄ませて、「自身をその情景の中心に置きみんな主役で青春しよう!」みたいな雰囲気とは真逆の、現実的な数字によるスタート。
限りある数字、寿命・・・まだ早くない?とは思っても、毎日過ごすうちに少しずつは減っている、みんなにあるものだからね。2曲のリリース間隔(2018年→2024年)に合わせるなら「青と夏」当時高校生くらいだった子たちが、働き始めたり働いて数年たったりしている頃かな?
美しい数字はなんだろう?重ねた年齢、生きた年数や日数、大事に書き続けた日記の冊数とか、毎日切り抜いた新聞記事のファイル数とか、、、とにかく「生きた証」みたいな感じかな?

「古い思い出は、埃を被っていても誇りが光るように」なんていう願いもむなしく・・・今の自分にまとわりつく日常は、

不安 喝采 連帯
濁ったりの安全地帯
グワングワンになる
朝方の倦怠感
三番ホーム 準急電車

あぁ・・・社会人になった実感が、文字にしたらこうなのかな。それは本当に安全地帯なのか?
その後も痛む傷も愛おしく思いたい・チャンスを見送らないようにしたい・嘘つきにはなりたくないというような希望と、でも難しい・どう大人になっていくの・名前もない役のようというような現実が、次々綴られていく。「青と夏」でみんなそれぞれ主役だったのに!!

さらに、表向きの安全地帯?から離れた、ひとりでいる夜に感じてしまう孤独と不安、恐怖や嫌悪。。。変拍子は不安定の表れなのかな?でも!来るよ来るよ大森さん!!

不完全な思いも
如何せん大事にしたくて
不安だらけの日々でも
愛してみる

感じた事のない
クソみたいな敗北感も
どれもこれもが僕を
つき動かしてる

来たーーー!!
少年・少女に「みんなが主役だから!思いっきり行こう!!」と伝えていたのが、
ちょっと大人になって、でもまだ夢も希望もあって青春のようなものも感じたくて、なみんなに伝えたかった言葉!それは「不完全も大事・不安も愛す・敗北感も原動力」!!!
「この大地とハイタッチ」できるできる、それならみんなが「大地と自分」でできること♪
意味のないことは無いと信じる・答えがないからこそ愛す・割に合わない疵も認めてあげる

「僕は僕自身を 愛してる 愛せてる。」

ああもう、大号泣。。。
MVは、基本的にいろんな職業に就いて働いている社会人の目線なのに、そこに学生時代を過ごしている映像がたくさん差し込まれる。歌詞にもある「君を待つよここでね・全て懸けたあの夏も色褪せはしない忘れられないな・あの頃の青を覚えていようぜ」のメッセージで、ちょっと大人になったみんなの心の中にある「学生時代の青春」を表現しているのかな?「青と夏」では学生とバンドメンバーがはっきり分かれていたのに、「ライラック」ではバンドメンバーが学生としても登場するから、なおそう思った。

「ライラック」を聴いたイメージはこんな感じだった!

2曲が伝えたかったこと

「ライラック」という曲名だけを目にしたときには「花コンセプトの曲?」と思っていたけれど。薄紫色をライラックとも呼ぶらしい!歌詞の中にも「青に似た~ライラック」と出てくるので、「花そのものの歌」というより、まっすぐ前を見て自分が主役だ!と過ごせるようになった青春時代とはちょっと変化した、青ではなく「色々な感情が混じった感じ」

  • 2018年8月1日(夏)リリース「青と夏」→「夏が始まった僕らの青」→「始まった夏と、まっすぐ前を見て自分が主役だ!と過ごす青春」
  • 2024年4月12日(春)リリース「ライラック」→「青に似たすっぱい春とライラック」→「学生時代と似ているようでちょっと違う春と、色々な感情が混じった薄紫色のような青春」

で対比させているように思えたよ~!

年代ごとに悩みや見える世界は変化するから、今後も30代アンサー・40代アンサー・・・とミセスがメッセージを伝え続けてくれたら嬉しいね。

もっとたくさん聴き込んだら、例えば映像の対比や音の対比、もしくは共通部分も見つかるのかも!みなさんはどんな風に聴いていますか??

「青と夏」も収録!ちゃめが『ANTENNA』の次にゲットし、歌詞カードと合わせて聴いている1枚はこちら♪↓

この記事を書いた人
ちゃめ

音楽全般大好きな、音楽オタクのアラフォー♀。
生まれも育ちも、ずっと雪国。
学生時代は、クラシック畑の演者側。
社会人になると、バンド中心に“音を浴びる”楽しさ喜び感動に目覚め、
アラサー時代は、地元から東北・関東・関西まで飛びまわっていた。
コロナ禍を機に、“映像と音で魅せる”ダンスボーカルに沼る。
最近では、演歌歌謡曲にも心打たれがち。
どの時代・どのジャンルの音楽にも触れてみて、芸術・文化の気づきを発信中。

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