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田中あいみ「TATSUYA」歌詞考察!日本作詩大賞ノミネート作品

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第57回日本作詩大賞ノミネート作品が発表された。

日本作詩大賞は、日本作詩家協会主催の「演歌・歌謡曲の育成を目的としている音楽祭」であり、「演歌・歌謡曲における賞レース」だそうです!

今年のノミネート作品一覧に目を通すと、最近ちゃめが聴いている「TATSUYA」が!

作詩:吉田旺 歌手:田中あいみの、この作品。

今回は、その「作詩」が注目された「TATSUYA」の世界観に、とことん向き合ってみたいと思う!

※以下はちゃめの読み取り方になります。作品に携わられた方々、視聴された方々、それぞれに感じ方があると思いますので、「そのうちのひとつ」として受け取って下さい。

「TATSUYA」で歌われている物語と、向き合おう!

日本作詩大賞ノミネート作品「TATSUYA」の歌詞(抜粋)と、とことん向き合おう!

まずは作品を視聴してみよう。

曲のMVを↓

作曲:杉本眞人 編曲:川村英二

ここから、今回は歌詞の物語に注目しますが、もちろん曲も歌声も表情も合わせて、衝撃の世界観です・・・

登場人物は?

  • 主人公の私(うち)
  • 主人公のお母ちゃん
  • 男を憎むきっかけになった男(父親)の存在
  • 竜也(アンタ)
  • 竜也(アンタ)との、おなかのこの児(こ)
  • オートバイのライダー(仮)

主人公の状況が徐々に判明していく。

自身の誕生の仕方→世の男への憎しみ→竜也との出会い→世の男への感情の変化→竜也を失った悲しみ→後を追いたくても追えない葛藤→おなかに児がいる事実→竜也を失った原因への憎しみ→竜也に出会えたことで見い出せた自身の生まれた意味→おなかの児と生きる決意のようなラスト

物語を印象付ける強烈なフレーズ。

後を追いたい・・・ 追いたいけれど
おなかのこの児(こ)が 動くんよ

後を追いたい・・・ この私(うち)やけど
アンタのこの児(こ)が 止めるんよ

主人公の私(うち)が、竜也(アンタ)を失ったやるせなさと、おなかにいる児(こ)のために後を追いたくても追えない葛藤を歌っている。

具体的に描かれていない部分は?

  • 主人公の父親の存在
  • オートバイ事故の詳細
  • 主人公はその後どうしたのか

主人公の父親の存在

中学二年の お母ちゃんの
傷口(きず)から生まれた 私(うち)やもん
そうやアンタに 会えるまで
男をにくんで 生きてきた

主人公が生まれた経緯は、ここからなんとなく想像できる。

まだ中学生だった母親・傷口(きず)という表現・男=憎む対象。

この主人公、元々は望まれてこの世に生まれてきたのではなかったのかもしれない。

自身の父親が「どこの誰なのか」までしっかり認識しているのかどうかも描かれていない。

おそらく父親も含めての「家族」という形での生活は、なかったのでは・・・

う~ん、、、ここだけでもかなり重い物語。

ただ、注目ポイントは「アンタに会えるまで」!

「アンタ=竜也」なので、言い換えれば「アンタに会えてから」は、世の中の全ての男を憎んでいたであろう主人公の感情に変化があったということ!

竜也は、そんな大切な存在なのだということがわかる。

オートバイ事故の詳細

どうして 私(うち)ひとり
残して 逝ったんよ

まだ背景に何があったかを明かさない状態で、竜也がもうこの世にはいないことを先に伝えている。

「どうして」「残して」を繰り返すことで、自分がひとり取り残された現在の状況をまだ受け止められていない様子が伝わってくる。

アンタを殺した オートバイが
今夜も街中 暴れとる
私(うち)はあの爆音(おと) 聴くたびに
憎しみばかりが 坂巻(さかま)くよ

竜也を失った原因がオートバイであることが判明する。

「今夜も」とあるから、「例の夜も」オートバイは同じく街中で、爆音で、暴れていたのだろう。

竜也が夫なのか恋人なのか、想いを寄せる友人なのかは、歌詞を読むだけでは想像の世界だ。

ただ、主人公にとって「男は憎いもの」だったのを、覆すくらい大きな存在であることはわかる。

※ちなみに、参考までに以下の記事を。日刊スポーツのインタビューでは、あいみちゃん本人がはっきりと「旦那がオートバイで亡くなったという歌詞」と話していました!

田中あいみ23歳「今なら歌える」3年前に「まだ若すぎる」見送られた演歌歌手、幻のデビュー曲 - 音楽 : 日刊スポーツ
演歌歌手の田中あいみ(23)が、24日に新曲「TATSUYA」を発売する。死んだ竜也の後を追いたい、でもおなかのこの子が止めるんよ…。ストレートな表現の奥にあ… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...

2021年のデビュー作候補で「歌うにはまだ若すぎる」と見送られた“幻のデビュー曲”だそう。あいみちゃんはこの曲について「3回は聴いてほしい。1回だとこの歌の深みというか重さが伝わらないかも。でも3回ならジーンとくる時が絶対にくる。ラーメンでも、この店で3回食べたら病みつきになるみたいなことがようありますやん。それと一緒。1回じゃないんですよ。」とアピールしていますね!何回でも聴きましょう♪

オートバイのライダーやそのときの状況についても書かれてはいない。

  • ライダー=竜也で、自損事故?
  • 運転は竜也の友人で、2人乗り?
  • 爆走していた赤の他人との偶然の事故?
  • 竜也を恨む人物から狙われ、故意に襲われた?
  • 主人公の幸せを良く思わない人物から間接的に狙われた?

それぞれに、別ストーリーが出来上がりそう~

自損や友人だったら「竜也、ちょっとヤンチャだったから・・・」だし、

竜也や主人公を知った上で狙っていたのだとしたら、、、恐ろし過ぎる。

もし、主人公の母親や詳細は不明の主人公の父親が絡んでいたら・・・サスペンス?

別ジャンルの2時間ドラマが始まってしまう。

ちゃめは、真ん中の“偶然の事故”説かなぁ~。皆さんはどう想像していますか?

主人公はその後どうしたのか

「後を追って、竜也のところへ」か「生きて、おなかの児(こ)と」か。

曲の最後まで、はっきりとどちらを選択したのかはわからないままだ。

「追いたいけれど、おなかの児(こ)が動いて止める(からそれはできなかった)。」が隠されているはずだと思いたい。

まとめ~歌詞の強さに衝撃~

ラストまで読み込んで感じたのが、「衝撃的な部分こそ、ここまではっきり伝えるのか!」ということ。

主人公の生まれ方・竜也の死因・後を追いたいという感情と追えない理由・・・

特に、竜也の死因に関しては「爆音で暴れているオートバイが憎い」と、主人公の思いが具体的に綴られている。

受け取るこちらも、悲しみ大号泣というよりは、鳥肌ザワザワ、背筋ゾクゾク、それは酷い、という感情に・・・

そういえば、ちゃめは以前に沢田知可子(※表記は作品発表当時2022年5月22日、澤田知可子に改名)さんの「会いたい」を聴いたときにも、なかなかの衝撃を受けた。

「会いたい」では、大好きな人と一緒に過ごした思い出や、先に立てていた楽しみな予定が具体的に次々と語られる。

一方、そんな大好きな人がいなくなってしまった部分は、

冬の夜 夢のように 死んでしまった

えええ約束いっぱいあったのに、突然いなくなっちゃったのぉぉぉ(T_T)

と、「夢のようで夢ではない現実」にそのまま共感し、悲しい気持ちでいっぱいになった。

・・・話を元に戻して。

それとはまた違った、「やるせなさや葛藤」までがビシビシ伝わってくる、新感覚の「TATSUYA」なのだ。

あいみちゃんが全力でそれを表現してくれているから、こちらも全力で受け止めよう!!

 

と、こんな感じで。

第57回日本作詩大賞は、12月7日(土)に決定する。

BSテレ東で午後6時30分~生放送とのことですが、生配信・アーカイブの有無なども、また情報は追っていきたいと思います!

他にも、最近気になっている曲がたくさんノミネートされていた♪

今後もワクワクしながら楽しんでいきたい!

※12月7日(土)追記※

本日の生放送で、こちらの「TATSUYA」が第57回日本作詩大賞に選ばれました!

作詩の吉田旺さん・歌唱した田中あいみちゃんも、本当におめでとうございます!!

皆さんもこの機会に、是非「歌詞」にじっくりと目を通して、その物語を感じ取ってみてください!新しい発見があるかもしれません~

こちらで聴いています♪歌詞カードの文字が大きくはっきりで読みやすい!↓

 

ではでは!

 

☆ちょこっと ちゃめ いんふぉ☆

大好きな人と一緒にいられる時間を、大切にしたいですね・・・泣↓

この記事を書いた人
ちゃめ

音楽全般大好きな、音楽オタクのアラフォー♀。
生まれも育ちも、ずっと雪国。
学生時代は、クラシック畑の演者側。
社会人になると、バンド中心に“音を浴びる”楽しさ喜び感動に目覚め、
アラサー時代は、地元から東北・関東・関西まで飛びまわっていた。
コロナ禍を機に、“映像と音で魅せる”ダンスボーカルに沼る。
最近では、演歌歌謡曲にも心打たれがち。
どの時代・どのジャンルの音楽にも触れてみて、芸術・文化の気づきを発信中。

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