挑戦した範囲
- 1巻「桃園の誓い」325~364ページ
- 渡り鳥
主な登場人物
- 劉備
- 関羽
- 張飛
- 義勇軍
- 朱雋
- 盧植
- 左豊卿(盧植の元に来た勅使)
- 盧植の軍
- 董卓将軍(盧植の軍の1人)
- 黄巾賊の正規軍
おそらくこんな話だったんだろう
炎の様子に気が付いた朱雋。
軍の者に様子を見に行かせ、これが劉備たちの夜襲であることを知る。
これにより「兵法知らずの乞食部隊」は全滅したのかと思い込むも、
作戦が成功し凱旋していることを聞かされ、驚きを隠せない。
と、同時にあることに気が付いてしまう。
自身が、そして自身の軍が、これだけ長い期間戦ってどうにもならなかった黄巾賊を、
劉備たちは500人足らずの軍で追い払ってしまったということだ。
自身が能無しに見えてしまい、これはマズい・・・
朱雋は劉備たちを呼び、持論をぶつけ始める。
「黄巾賊を追い払うのではなく、わざわざ釘付けにしていたのになんてことをしてくれたんだ!
逃げた黄巾賊は広宗のそれと合流し、盧植が苦戦してしまうだろう!!」
そして、礼も労いもなく「明日にでもここを発ち、盧植を助けに行け!」と怒鳴り散らす。
これに張飛は我慢ならない。劉備と関羽は、なんとか冷静になってほしいとなだめる。
夜が明けても、張飛の怒りは静まらない。
そうしていると、なにやら檻を引く集団が目の前に現れる。
聞けばなんと檻の中の人物は、あの盧植!
囚人として都に送られる途中なのだという・・・
何があったか話を聞きたい劉備は関羽のアドバイス通り、
集団を取り仕切っている者に少量の賄賂を渡し、
集団をその場に留まらせ盧植と直接話をすることに。
盧植によれば、劉備たちと別れて間もなく、
都からの勅使である左豊卿という者が、軍隊の視察に来たらしい。
盧植は戦況と状態を報告したが、左豊卿は賄賂を求めてきたと。
これを断ったがゆえに、身に覚えのない罪を着せられたのだという。
これを劉備と共に聞いていた張飛は、またもや大激怒!
盧植先生を助けたいと檻を力ずくで壊そうとするが、盧植に止められ、
そんなことをしては自分たちの立場が悪くなるだけだ、と諭される。
連れていかれる盧植と別れ、劉備たちが道を進んでいくと、
盧植の率いていた軍の者たちが、黄巾賊に次々とやられている惨状を目の当たりにする。
これまでは盧植がいたからこそ一歩も譲らぬ戦いを長期間続けられていたのだろう。
劉備たちもこの盧植の軍と行動を共にしていた頃に、
自分たちとの意識の差などで思うところがあった。
しかし、それでも滅びていくのをただ見ているわけにはいかず、援護をする。
黄巾賊は総退却。
援軍に礼を言いたいと、軍の1人である董卓は劉備たちを呼ぶ。
董卓が「一体どこからの部隊だったのか」と問うと、劉備は有志で集まった義勇軍だと説明。
すると董卓の態度が急変!礼を言うどころか、「雑軍にしてはよく働いた」と
まるでバカにしたような口ぶり。
張飛はもう我慢の限界!
何とか止めに入る関羽に、感情をぶつける張飛。
私兵というだけでバカにされ、
官職がないだけで人間でないような扱いを受け続ける。
官軍より一所懸命戦っていても、認めてはもらえない。
悔しいと泣き崩れる張飛に、今は我慢してほしいと言葉をかけるしかない劉備。
あっちへ行ったりこっちへ来たり、
空を飛ぶ渡り鳥に、自分たちの姿を重ねてしまう・・・
ここまでの感想
あーもー!!
思った通りだったじゃんやっぱり!朱雋の奴ー!!!
前回の初登場の時点で
「自分らだけでは勝てないっていう事実を許せない、プライド高いタイプ」と
早々に認定していたけれど、本当にその通りだったね。
何あの態度!黄巾賊が逃げて行かないようにしてやっていた!?
ふざけるなー!!!
ちゃめはこの時代この場面に遭遇していたら、完全に張飛さんタイプになっていた・・・
盧植先生だってそう。
理不尽過ぎるでしょ!悪いこと何もしていないのに、
金出さなかったからって、左豊卿が怒って?
無い罪を着せられて檻に?意味わからーん!!
そりゃ、助けたいよ!檻だって壊してやりたくなるよ!!
さらにさらに!
なんなの董卓って奴はー!!
最初は、手を貸してくれた劉備たちに感謝していたし、自分たちが助かったことに
ありがたいって気持ちがしっかりとあったハズなのに!?
劉備たちの立場を知ったとたんに態度急変ってひどい!
これは、素直で感情豊かで手が先に出ちゃう張飛だから特別こういう描写ってんじゃなく、
誰だってこうなるわーーー!!!!!
劉備と関羽、考え方が凄く大人だけれど、本当はたまったもんじゃないよねこんな仕打ちばかりで。
もうさ、1回この戦いのない平和な世界に飛んでもらって、3人で正直に
「あんときのあいつはマジ腹立ったー!」とか言い合ってスッキリしてほしいわっ!!
今回は、ひたすら張飛に感情移入しまくって騒ぎ怒りボロ泣きしてしまう内容だった~
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